2006.2 review

■ ANDY CHRISMAN/ONE 
 4HIMのメイン・シンガーで'04年に発表したソロ・アルバム。CCM、大人の音楽でクリスチャンの音楽?以前、幾つかのメロハサイトでMARK SCHULTZ の作品が話題になり聴いたことがある程度で、私にはCCMの世界がよく分からない。純粋に音楽を聴いた印象は、AORとモダンポップの中間のようなイメージである。マークシュルツは、完璧バラード特集であったが、こちらは勿論スローな曲が多いがポップな曲もある。どの曲もいい。聴きやすい。心地よい。優しい。でも、最高にいいかというと、少し退屈かなというのが正直なところ。やはり、スピードチューンとかテンポのよい曲もほしいかな。哀愁味という点で言うと、北欧系のメロハの方がいい。爽やか系でもだ。アメリカンだから、もの悲しさがホンノリなんだな。そういうところがちょっとストライクゾーンのど真ん中ではない理由かな。でも、嫌いじゃないし、素敵な曲群だと思う。もう一つ。私的には、音を楽しむ作品じゃない。ボーカルメロディーを楽しむ作品。92点

◇ TUSH/WAITING FOR THE STORM
 1993、”ZERO X”から出ている。出身はドイツらしい。昔懐かしい感じのヘビメタサウンドである。ANDYのような美しい爽やかな音ばかり聴いていると、こういうメタルサウンドが聴きたくなる。イメージとしては、アイアンメイデン+ボンファイヤーを芋臭くした感じ。ちょっとボーカルさんの不安定な音程と変なドラムの音に違和感を感じるが、何回か聴いていると、それなりに馴染んでくる。ノリのよいB級ヘビメタと思って聴けば、十分に楽しめるかな。86点

◆ MUD SLICK/KEEP CRAWLIN' IN THE MUD
 スイスのメタルバンド、マッドスリック。1994年のデビュー作。スイスのバンドといえば、CHINAや GOTTHARDを想起するが、そうしたバンドほどキャッチーなメロディアスハードではない。ハードさが前面に出た骨太なメロハという感じだろうか。前にレビューしたTUSHより、こちらは練り上げられているというか、サウンドが、ボーカルがしっかりしている。同じようにノリのよいヘビメタでありながら、感じが違う。不思議なものだ。TUSHは、やはりメイデンぽい。つまり、イギリス(ブリティッシュ)ぽい。こちらは、アメリカンな雰囲気なんだな。DOKKEN、ICONを思わせるような曲もある。10曲の中にバラードの名曲が1曲、アコースティックな曲が1,2曲、コーラスが美しい曲が1曲あれば、これはなかなかいいんだけど。なんて勝手なことを思う。同じようなタイプの曲ばかりというこの構成には?。おしいな。88点

■ THE CALLING/CAMINO PALMERO
 ザ・コーリングの1st。2001。UM・・・何とも考えさせられた。いいんだけど・・・。私のイメージとしては、フォークロックである。アコギを多用したアメリカンなフォークロックかな。例えば、1曲目なんかは哀愁味のあるメロでいい。3,4、5曲目あたりもいい。後半の曲もいい。いいんだけど、ちょっと自分の好みとはずれている。それは、上記のANDYにも感じたことだ。アコースティックギターを中心にした音作りの曲ばかりであること。ハーモニーを殆ど使っていなくて、ソロボーカルだけで歌を通していること。演奏にキーボード系の音が少ないこと。これなら、ブライアンアダムスとかりチャード・マークスなんかのほうがいい。彼らが若かったころの方がぐんといい。まあ、好みってのがあるんだなってつくづく思った。メロハ、産業ロック、ハードポップ、AORハード。私の好みは、狭いがこうしたジャンルなんだってつくづく思った。実は、同時進行でPOKERFACE(後日レビューする)を聴いていたのだが、「俺にはこっちの方があってるな」って痛感させられた。90点

□ POKERFACE/Life's A Gamble
 カナダのバンドで、1996年の作品。STRANDEDやTHE DISTANCE等でも活躍する、ギタリスト、 KENNY KAOS等を中心とするバンド。メロディーが如何にもメロハである。覚えやすい。すぐに覚えられて一緒に口ずさみ易い。ストランデッドに近いかな。非常にメロディーというかサウンドというか音が心地よい。ボーカルの声もそんなに灰汁もなく聴き易い。メロハ好きの私には安心して気持ちよく聴ける一枚と言ってよい。今月に入って、聴いた5枚の中でダントツにいい。上記の4枚は、私の好みとは明らかにずれている。ANDYやTHE CALLINGはいい作品だが、私の趣味の世界とはやはり一線を画す。この手の音が私は好きなんだって改めて思った。安心するというか、心地よい音だ。ただただ、いい感じの曲が多いが今一垢抜けないのも事実。私の感覚では、2塁打くらいの曲はあるがホームランの曲はない。サビが平凡であったり、ここでもう一ひねりをと思うところがあったり、若干の弱さを感じるが、メロハファンならば十分に安心してオススメできる作品である。THE DISTANCEより遥かによい。私の好みでは。93点

□ MICHELE LUPPI'S HEAVEN/STRIVE
 
ミケーレ・ルッピズ・ヘブンのソロアルバム。ヴイジョン・ディバインのVO。イタリアのメロハバンドのVOのミケーレのプロジェクトバンドということなのだろう。全体的な印象は、AOR+メロハである。何といっても、ミケーレのボーカルを主軸とした作品群である。まあ、上手い方の部類に入るだろう。聴かせる曲が次々に流れてくる。何といっても、1曲目のTRUSTは圧巻であり、この作品のハイライトナンバーだ。他の曲も基本的にAORぽいメロディアスハードである。ただ、3曲目のアメリカンなナンバーとボートラの数曲は今一である。しかし、それら以外の曲は、メロハ愛好家の耳を十分に楽しませてくれるだろうと確信する。92点

□ FOTOMAKER/COLLECTION
 
フォトマーカーの1st&2ndと3rdから数曲。1995年の作品。しかし、1stは1978年だから、かなり古い。音、サウンドがいかにも1970年代の古きよきポップスである。懐かしい。TOTO&ドクターフック&カーペンターズって感じだろうか。10曲目までの1stの曲がやはりいい。1曲目なんて、素晴らしいの一語に尽きる。メロハではないけど、十分に楽しめる。カラッとした天気のいい日に、ドライブの車で聴くのにぴったりだ。92点