2006.3 review

□ RADIO ACTIVE/TAKEN
 
ラジオアクティィブの3rd。かのトミーデナンダーのプロジェクトバンドの作品。豪華ボーカル陣、ギターも凄い。お気に入りは、5曲目EASY'S GETTIN' HARDER。この曲は、ジェイムスクリスチャンがロビンベックとデユエットしている。文句なしにいい。ほかの曲ではマイケルアーランデソンのVOの曲がいい。これまでの3作品の中では、断然本作がいい。AORハードの極みといって過言ではない。非常に充実した曲群である。メロディーといい、ボーカルといい、ギターソロといい、本当に充実している。流石にトミーデナンダーって感じである。個人的には、ボビーキンボール、フレディーフレディクソンなんてTOTO関係のボーカリストを使わずに、3人くらいの北欧系のボーカリストに絞って歌わせてほしいな。兎に角、素晴らしい。95点
 

□ LINE UP/LICKY ONE
 1992年の作品で、デンマークから出ているが、スエーデンのバンドらしい。RECKLESS?の前進?よく分からないが、そういうのだったように記憶している。RECKLESSはREROレーベルで出ていたが私的には今一さんだったように思う。こちらは、完璧なメロハである。キーボードがどの曲でも彩りをつけ、メロディーもポップである。ボーカルは、格別ではないが、若さを感じる。軽めのポップな曲が並んでいる。もう一練りあればいい曲に仕上がるのになと思うものが多い。メロハファンならば、聴いて損はない作品である。必聴盤とまでは言えないかな。92点

□ FARO/ANGELOST
 スリランカ人ヴォーカリスト Chitral Somapala のプロジェクト・メロディアス・ハードロックバンドの 2nd 。1stも非常に哀愁味のある作品だったが、本作も前作の延長線上にある。このバンドの曲は、サウンド全体の印象としてはFAIR WARNINGであり、ボーカルのイメージとしてはマイケルボーマンかな。だからJADED HEARTぽくもある。ジャーマン+北欧メロハという感じだろうか。どの曲もいい。どこかで聴いたことのあるようなメロディーではあるが、心地よい大好きなメロである。キラーチューンはないが、メロディアスハードの作品としては教科書のような完璧な作品といえる。96点

□ LISTEN UP
 AOR天国からプロモ盤としてCD購入時におまけとしていただいたものだ。今まで何枚かこういうおまけをいただいたが、これくらい聴いたCDはない。私の好み系の作品特集である。1曲目BLUE TEARSにガッツポーズしていたら、2曲目のLEGS DIAMONDにノックアウト。続いてマッドマックスで、マイケルボスの声に胸キュン。次から次へとメロハの典型というナンバーが繰り出してくる。そんな中一番注目したのがスピードゴンザレス。6曲目に入っているが、これまたいい、いい。メロハ特集としての選曲のセンスは流石である。94点

□JAY MILES9HOURS
 スイス人シンガーのソロ。ゲストにSteve Lukather, Michael Thompson, といった売れっ子セッションミュージシャンが多数参加。ジャケットは、メロハとは思えないが、中身はAOR&メロハである。私的には、前半の曲がいい。ただ、全体にいいんだけど、特別これはという感じの曲はない。懐かしい優しい声とメロディーが心地よい。春の暖かい日差しの中でお昼寝をしたり、本を読むバックに流しておくのには最適である。ハードなメロハを求める人には厳しいだろうが、AOR系の音を好む人ならストライクの作品である。93点