2006.8 その2 review

□ BONNIE TAYLER/SECRET DREAMS AND FORBIDDEN FIRE
 ボーニータイラーと言えば、「HERO」くらいしか私にはイメージがない。プロデュースがジムスタインマン。2曲目のIF YOU  WERE A WOMANは、ボンジョビの歌にも同じようなのがある。デズモンドチャイルドが作った歌?らしいけど、ちょっとあまりにも似すぎている。3曲目の愛はダーティー・ジョブは、何とトッドラングレンとのデュエット。ちょっと7分は長い。しかし、壮大なバラードで聴き応えはある。4曲目はブライアンアダムスが書いた曲のようだ。アメリカンだなって思う。5曲目はカバー曲。メロディーは、やはり古い。私的には今一だな。6曲目のREBEL WITHOUT A CLUEは非常に彼女らしいポップナンバー。7曲目のLOVERS AGAINはこのアルバムのメインと言ってもよい素敵なナンバー。8曲目は、軽いポップナンバーで懐かしいメロディーの曲。そして最後がヒーロー。なかなか聴き応えがある。93点

□ DAY AFTER TOMORROW/PRIMARY COLORS
 デイアフタートゥモローの2nd。STARRY HEAVENSに始まるこのアルバム。さてどう感想をまとめようかと困ってしまう。いいんだけど、ひっかかるのだ。これは、単に私が女性ボーカルが苦手だというところに原因があるように思える。全ての女性ボーカルが嫌いなわけではないが、総じてフィーメイルの声が好きではないんだ。このDATのボーカルの声もそうだ。不快と言う訳ではないけど、味わいがなさ過ぎるのだ。これは、私の好みの問題であり如何ともし難い。それとモダンな音というか電子リズム音が肌に合わない。今風の音は、私のようなおじさんにはだめなんだな。89点

□ TOTO/ISOLATION
 TOTOの作品としては5作目かな。グラミー賞を独占した『聖なる剣』から2年くらいたったこの作品は、ボーカルが変わっている。ボビーキンボールからファギーフレディクセンに交代である。千人を超えるオーディションで最後に残ったのが、ファギーとあのエリックマ−ティンである。TOTOって凄いんだって思った。実は、私は、当時レコードを買ったわけだが、ものすごく期待をした。ボビーのボーカルが今一好きじゃなかったからだ。で、ターンテーブルに針を落として、正直言って凄くがっかりしたのを覚えている。これなら、ルカサー他TOTOの面子がVOをまわしても変わらないんじゃないかって思った。今一インパクトに欠くというか、個性がないと言うか。あとで知ったのだがトリリオンのVOも彼がしていたようだ。トリリオンは一枚しか聴いてないけど、軟弱プログレって感じで最悪だった。ということで、この作品にはよい印象はないのだが、22年のときを超えて、久し振りに聴いてみると結構いい。ボーカルも悪くない。メロディーもサウンドも、最近のメロハの作品と比べても聴き劣りはしない。ポーカロのドラムもルカサーのギターもクリアーで素晴らしい。92点

□ TOTO/FAHRENHEIT
 
アイソレーションの次の作品。またもやボーカルが交代している。この作品ではジョセフウイリアムスがボーカルを取っている。で、結論から言うと、ジョセフがファギーやボビーよりいい。私の全くの私見である。好みかもしれない。このTOTOのサウンドにはジョセフの声があう。バックのサウンドは、1,2作目のフュージョン系と3作目のTURN BACK系にジャーニーぽさを加えた作品になっている。TOTOの作品の中でも私的には1,2を争うできである。一番は、でもTURN BACKかな。WITHOUT YOUR LOVEなんて曲は、如何にもTOTOらしい名曲である。間奏のルカサーのギターもいいね。I'LL BE OVER YOU、SOMEWHERE TONIGHT、COULD THIS BE LOVE、LEA・・・いい曲がいっぱいである。ただ、最後のインストは私は好きじゃない。昔、FMでサウンドストリーム?なんて番組を夜の11時ごろからやっていたけど、その雰囲気。別にこの作品になくてもいいじゃないかなって思う。94点

□ The Very Best Of The Raspberries
 70年代の雰囲気、いや60年代のそれをも含んだ作品である。エリックカルメンのメロディーメーカーとしての実力の高さが分かる。落ち着いた雰囲気の楽曲が中心ですが、昔風のロックぽいギターが聴かれたり、バックにバイオリンの音を使ったり、まあ正にアメリカン懐メロポップって感じである。私の場合、この手の音楽は嫌いじゃないけど、聴くシテュエーションが少ない。勉強のバック、読書のお供には少しのりがよすぎる。車では、ちょっとおとなし過ぎる。部屋でストッチをするときがBEST FITかな。それにしても、メロディーは素晴らしいな。これを、今のバンドがもっと切れのあるいい音で取り直し、コーラスのつけ方も今風にしたら素晴らしいメロハになると思うけど、そうなるとこの味がなくなるか。92点